三隣亡

-----------はじめに-----------
令和6年は三隣亡に当たりませんが、
方位に注意しながら各種工事を行って下さい。

 「さんりんぼう(三隣亡)」は迷信の最たるものですが、これを恐れ、信じている人も数多くいることも事実です。
  この日に家作り、建築儀礼を行うと隣近所に災いを 及ぼしたり 、工事にかかわる大工が大怪我をする等と言い建築上の凶日とされています。
  明治以前は三輪宝といい「家建ててよし」と暦には書かれ吉日でしたが、後に三隣亡(三件隣まで滅ぼし日)と書かれたことから、こちらの暦のほうが大流行してしまい現在でもその流れが受け継がれています。人々は良いことより悪いことを言われたほうが物事を信じやすいと言う深層心理は昔も今も変わりがないのでしょう。

 十二宿、二十八宿などの暦にあるように「さんりんぼう」であっても「家建て吉」と書かれていたり、「差し障りない」とあったりで何の根拠もないことがこれでわかりますが、気になる方はやはりしっかりとお祓いして気持ちの整理をして建築行事に入るべきでしょう。


三隣亡の見分け方
●平素三隣亡
暦の中に「三隣亡(さんりんぼう)」と書かれている日。
●一年間の三隣亡
干支が十二支獣の中で、亥、寅、午の三つの年。

三隣亡のよけ方
●平素三隣亡
暦の中の「三隣亡(さんりんぼう)」と書かれている日以外は
大丈夫。

●一年間の三隣亡
基本的には亥、寅、午の干支は「さんりんぼう」とわかっているので、前の年にお祓いをして「仮杭(工事を始めたという印)」を現場に打ち込み、三隣亡ではない年に既に工事に着工したしるしを付けます。そうすれば亥午寅等に各種工事をしても障りはありません。
しかし諸事情によりそれが不可能な場合は下記の通りとなります。

午年の場合 寅年の場合 亥年の場合
3月、6月、9月、12月が午の三隣亡 2月、5月、8月、11月が寅の三隣亡 1月、4月、7月、10月が亥の三隣亡
上記以外の月で大将軍の平素遊行日に工事をはじめれば大丈夫

 
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